フィルム式カメラ
※イラストは文章とは関係ないでやんす、とりあえず過去の作品のギャラリーって事で。
桂歌丸(2002年作)
ニコンに続いて、コニカミノルタがカメラ・フィルム事業撤退って事で、昭和アナログ時代がガラガラと終わっていく感じですね。
70年代はサクラカラーで萩本欽一が「4枚増えて値段は同じ、どっちがトクかよ〜く考えてみよう」などと言っていましたが、現在、写真関係の個人商店は軒並み潰れている状態。
ミノルタというと、宮崎美子の「♪今の君はピカピカに光って」はミノルタX7っすよね。
愛川欣也&研ナオコで「私は美人しか撮らない。だからシャッター押さない」もミノルタでしたっけ?
井上順の「じゃぁにぃ〜」はコニカのジャスピンコニカっすね。
このデジタル化の流れはもう5年以上前からあったけれど、ここまで急速にフィルム式カメラが衰退していくとは思わなかった。
三遊亭円楽(2003年作)

ま、5年(よりちょっと前か)なんかはデジカメの画素数も、普通に35万画素のデジカメが現役で「ついに100万画素を超えた!」とか騒いでいたレベルだったので、フィルムと比べたらそりゃ見劣りがするさって状態ではあったんですが。
三遊亭楽太郎(2002年作)

ほぼ見開きで写真を扱うページがあって、そこに前日に行われた試合の写真データを電送するという話になった。まだインターネットではなく、電話回線を使って直にデータをピーガーッと送っていた頃。
やっぱデジタルって凄いなぁと、デジタル化を始めたばかりの社内では「やっぱこれからはデジタル」という感じで盛り上がっていた。で、電送された写真データを見開きページに張り込み、出力… ところが、画面がモザイク状態で見られた物ではないのだ。
それもそのハズ、先方が撮影に使ったデジカメが(たぶん)35万画素レベルの物で、それを雑誌見開きに引き延ばせば…。
なんと、その試合の写真は、そのデジカメでしか撮影していなかったとの事で、結局以前に普通のカメラで撮影した別試合の写真を使うことになった。
三遊亭好楽(2003年作)

で、企画ページの中では「○○社のデジカメは赤みが強く出てしまい」などと書かれているんだけれど、印刷してみるとその違いが良く解らない。ということで「じゃ、その写真の赤みをちょっと上げて」とか、無理に赤くして「やっぱ○○社のデジカメは赤く写るよなぁ」などとやっていた不正時代もあった。(10年前で、すでに時効ですよね?)
三遊亭遊三(2003年作)

いくらフジカラーが「お店プリント」と長瀬智也・希樹木林、ついでに堀北真希を起用してCM展開しても「家で好きなだけプリントできるじゃん」と言う時代になってしまったのはしょうがない(お店プリントが家庭レベルのプリントより遙かにレベル高いとしても、普通のスナップ写真にそこまでレベル求めないし)
林家木久蔵(2003年作)

結局、時代が前に進むって事は、一つ時代が終わるって意味でもあるんですね。
いまやフィルムカメラにこだわるのはかなりマニアでしかないワケで、そんな時代の過渡期をまた一つ経験したのだ。
ついでにフィルム時代に撮影したネガなどをデジタル化する、スキャナーもかなり出ている。確実に写真関連はデジタルに移行しているのだ。
林家こん平(2003年作)

あと、1度も実物見たことないけど、80年代中期(だと思う)、パソコン時代到来って事で「これからはフィルムもディスクの時代だ!」と登場したディスクカメラってのも、安くあったら欲しいよなぁ(フィルムは1998年で生産中止...って1998年まで造っていたのかよ!)。
そういう、げてものマニア目線でしか物を見れない私でありました。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
げてもの好きの貴方には、110版フィルムを使うポケットカメラがお奨め。特にペンタックスの「オート110」は貴重なアイテムでしょう。(既にお持ちか?)
APSはこないだまで地方のディスカウントショップで紛らわしく売られているのを見ましたが、今はどうだろう。
ディスクシステムはもうコダックでも現像してもらえるか微妙な気がします。どうなんでしょう。
投稿: おおつぼ | 2006年1月31日 (火) 06時07分
カメラに凝っていた時期には、写真を撮るという目的だけのために遠出したりして、24枚撮りフィルムを週に2〜3本は現像してました。
でも、ウデは一向に上がらず、いつのまにかカメラを手にすることもなくなってしまった。
ディスクシステムは、カメラ博物館みたいなところで現物を見たことがありますが、なんだってあんなものが開発されたのでしょう?
投稿: エッチぼん | 2006年1月31日 (火) 12時40分
>おおつぼさま
オート100は可愛いっすよね、欲しかったカメラではありますが、持っていません。
手持ちのカメラの中で一番好きなのはリコーのオートハーフなのですが、もうレンズがどうにかしちゃっている状態で、どの写真も霞がかっています。
でも、もうデジカメになってから意味不明の写真をガンガン撮るスタイルに慣れてしまったので、昔のように精神集中した写真は撮れそうもありませんです。今、ニコンCoolpix5900に1G入れているので一気に1500枚ほど撮影出来たりしますので。
>エッチぼんさま
下らない写真でも時代を経るとそれはそれで意味を成してきますので、ウデではなく、味なんだと思います。写真ってのは。
手元に大量にある、1980年頃の練馬に棲息していたアホ面連中の写真とか、目的無しに撮った風景写真とかが、全部いま意味を持ち始めています。
写真ってのは、結局、テクとかじゃなく、その人にしか撮れない風景を時代から切り取るシステムなんだと、時代を経て実感しております。
投稿: 杉村 | 2006年1月31日 (火) 21時40分
コダックの趣味だと思います。
インスタマチックとかディスクシステムとか
110ポケットとかAPSとか次々と「カセットポン」
フィルムを開発してるのは。
それとも、コダックが始めたら世界標準になっちゃう
から、ラボが仕方なく現像用装置を買うのを見越して
のことなのかな。
投稿: おおつぼ | 2006年1月31日 (火) 21時40分
私のオート110は80年代に前田珈琲店あたりで
活躍しましたが、その後借金の代わりに妹に差し出して
しまいました。
まだ、フィルムは細々と売られているみたいです。
ディスクシステムのほうはとっくの昔に絶滅した
様子ですが。
写真用のフィルムメーカーは世界でもう残り2社に
なってしまうようですね。
ところでGoogleで配っているPicasa結構いいですよ。
投稿: おおつぼ | 2006年1月31日 (火) 21時46分
>おおつぼさま
「コダックの趣味」って(笑)。チャレンジャーですね、コダックって。でも、フィルムの衰退はチョト寂しく思います。
ポール・サイモンの名曲「ぼくのコダクローム」も、そのうち「なんのこっちゃ?」ってことになるんでしょうか?
「Picasa」わたしも使ってます。
フリーであれだけの機能を搭載しているのはスゴイ。
>杉村さま
>下らない写真でも時代を経るとそれはそれで意味を成してきます
ホントそうですよね。
なまじ動画で残す記録より、静止している写真の方に思い入れの度合いが強いのはナゼなんだろうと思ったりします。
映画「ブレードランナー」のレプリカントたちも記憶を欲しがり、それを手に入れる手段として選んだ媒体が「写真」だった、とゆーところにシンパシーを感じたりします。
投稿: エッチぼん | 2006年2月 1日 (水) 12時56分
2枚目のイラストは「歌丸」とあるけど、円楽でしょ?
投稿: 一 | 2006年2月 1日 (水) 18時11分
はい、三遊亭円楽さんでした。
修正しました。
投稿: 杉村 | 2006年2月 1日 (水) 21時54分
ほんとだ、円楽さんだ。明らかに顔が違う。
ポール・サイモンの名曲の「ナイコン・キャメラ」は
大丈夫だと思います。
まだこの曲、NHKで放送できないんだろうか?
投稿: おおつぼ | 2006年2月 1日 (水) 21時57分
>おおつぼさま
コダックのディスクシステムの現像は残念ながら2000年1月末で打ち切られているそうです。
投稿: ノラえもん | 2006年7月28日 (金) 22時10分
コダックは、インスタマチック、ポケットインスタ(110)、ディスク、APSと「カセット・ポン」にこだわって、前向きにチャレンジするんですよね。
その中でもディスクがいちばん寿命が短かいのか百sれない。
投稿: おおつぼ | 2006年7月30日 (日) 00時31分